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ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女 ダヴィド・ラーゲルクランツ

人工知能研究者のフランス・バルデルは、突如アメリカからスウェーデンに戻り、元妻と再婚相手の元から自閉症である息子のアウグストを連れ出し、ストックホルムの自宅に引きこもっていた。公安警察の分析官、ガブリエラ・グラーネから「身に危険が迫っている」と警告を受け、自宅から警察が用意する隠れ家に避難するように言われ、さらに、一種の生命保険だと思ってバルデルが知っている秘密をマスコミに話すように勧められる。嵐のその夜、家に設置したセキュリティー・アラームが鳴り、セキュリティー会社の当直から電話があり、侵入者がいると言われる。
バルデルはミカエル・ブルムクヴィストに電話を掛け、ミカエルは夜中にタクシーでバルデルの家に向かった。

一方、リスベット・サランデルは、NSA(アメリカ国家安全保障局)へのハッキングに成功し、暗号化された内部文書を盗み出した。


Amazonの『ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女 (上)』のページ

ミレニアムの続編が出ていた! 私が3(と『ミレニアムと私』)を読んで間もなく。遺稿から書き起こされたものと期待したが、残念ながら違うらしい。出版社からこの作者、ダヴィド・ラーゲルクランツに新たに続編を書き起こす持ち込まれたそうな。
著作者人格権をめぐってはラーソンの事実婚のパートナーと遺族(父親と弟)がもめていたということだったけど、これが出て、「謝辞」に父親と弟の名前が出ていると言うことは、パートナーは負けたということになるのだろう。気の毒。

と、思ったせいかどうか、手にしてからしばらく読む気になれなかった。開くのが重いというか…
でも、読み始めたら、読み進めるのは早かった。
ちょっとネタばらしになる…アウグストにサヴァン症候群の特別な才能があるとわかる、バルデルに身の危険が迫る、リスベットがNSAにハッキングする、ミカエルがバルデルの家に着く、リスベットが殺し屋の手からアウグストを救い出す、NSAのセキュリティー管理最高責任者であるエドウィン・ニーダムがリスベットを追う手掛かりとしてスウェーデンに来てミカエルに会う…それから結末まで、上下巻700ページがあっと言う間。

けちを付けたいところはいろいろある。訳文は重訳だという以前の方がよかったとか、ホルゲル・パルムグレンにリスベットの過去をぺらぺらしゃべらせすぎだとか、リスベットの行方不明の妹の役はこれで正解だったのかとか。

でも、とにかく面白いし、よくできている。
リスベットとアウグストとの心の交流が泣かせる。

これが(スウェーデン語で)出てから、そろそろ2年。5が読みたい。
それと、ラーソンの遺稿の完成版も(結局、遺稿はどうなったんだろう。ダヴィド・ラーゲルクランツが遺稿を読んだという話はまったく出てこないので、今でもラーソンのパソコンの中に入っていて、そのパソコンをラーソンのパートナーが所持しているのだろうか)。
THEME:海外小説・翻訳本 | GENRE:小説・文学 |

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上)(下)  スティーグ・ラーソン

頭に銃弾を受けたリスベット・サランデルだったが、サールグレンスカ大学病院の緊急治療医のヨナソンにより銃弾は取り除かれ、命を取り留めた。
しかし同じ入院病棟のフロアには、その銃弾を放ちリスベットを土中に埋め、リスベットからの攻撃を受けた、実の父、ザラェンコが入院している。
またザラチェンコのソ連からの亡命を秘密裏に受け入れ、以降ザラチェンコが問題を起こすたびにもみ消しを図り、機密保持を図ってきた公安の一派が、秘密の封じ込めに動きだす。


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2の続きって感じが濃い。つまり、2でゴッセベリヤで頭に銃弾を受け、土の中に埋められたリスベットが、そこから自らの力で這い出て、父親を斧で襲った後、力尽きたという待ったなしの話のうねりの延長線上に展開する。

サランデルは助かるのという心配。同時にミレニアム編集長のエリカがミレニアムを去る。公安の元ザラチェンコ・クラブのトップ、グルベリが暗躍を始めたかと思ったら、自身に重要な使命を負わせ、意外な幕引き。ザラチェンコ・クラブ→班がミカエルを狙い、ミカエルは裏をかくが、班はミカエルに対し新たな手を打ってくる。班に操られた検事エクストレムはリスベットを起訴…と怒濤の展開。そして、「眠れる女」リスベットが「狂卓の騎士」ミカエルに促され、病室に閉じ込められたまま、活躍。

毎夜、ベッドの上で、眠りが訪れるまでのわずかな時間を使って読んでいたけど、それがわずかな時間にとどまらなかったことも終盤に近づくにつれ多くなった。
もう読み終わる前から、ミレニアムロスで、読み終えてしまうのが名残惜しくて。でも最後はどうなるのという気持ちは抑えられないという心情だった。

ドラガン・アルマンスキー、ヤン・ブブランスキーと純然たるスウェーデン人ではない登場人物がキーパーソンとして登場するが、スウェーデンには多いのだろうかと思っていた。しかしクルド人が登場するに至っては何か意図があるのだと感じた。クルド人は、ヨーロッパにだってそんなにたくさんいる人種ではないだろう。
解説に、これにはラーソンの思想的意図があると。少数民族、女性。そして、同性愛者、リスベットを始めとするプレイグやハッカー共和国の社会不適応傾向の強い者たち、ミカエルやガールフレンドたちのようなキリスト教モノガミズムに適応できない人々まで肯定しているのかもしれない。
THEME:海外小説・翻訳本 | GENRE:小説・文学 |

ミレニアム2 火と戯れる女(上) (下)  スティーグ・ラーソン

ミレニアムはフリージャーナリストのダグ・スヴェンソンによるスウェーデン国内における人身売買を告発する本を出版しようとしていた。関係者から内容の裏を取る作業など本の完成前の最終段階にあったところで、ダグはガールフレンドのミアと住むアパートでミアとともに銃殺された。やがて同じ夜にリスベットの後見人である弁護士のビュルマンも同じ銃で殺されていたことが発覚する。銃はビュルマンの物で、リスベットの指紋がついていた。そのため、リスベットは指名手配で追われる身となる。

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読者にもリスベットがやったかもしれないと思わせる記述。そしてもしかしたら3人と同様に殺されてしまったかもしれないと匂わされる。
犯人ではないかという点については、ミカエルは仲間が殺され、第一発見者となっても殺したのはリスベットではないと信じる。同様にドラガン・アルマンスキーも。そして1では死んだと思われていた元後見人の弁護士、ホルゲル・パルムグレンも。
だからといって、読者はリスベットがやっていないということだとは信じるわけにはいかない。それでも、リスベットの信じる人々が一人増えるたびに、うれしい気持ちにさせられる。自分を信じてもらえているような気分にさせられるのだ。
読者としてリスベットが犯人ではないと信じる根拠は、リスベットはこの3部作の主人公の一人のはず、それが今ここ(第2部)で犯人になるはずがないということのみ。

「プロローグ」のリスベットではないかと思える少女の監禁シーン。いや、そういうのはもう勘弁…そう思って読むのはやめようと思ったが、この先そんなシーンが続くということはないと聞き、思い直して読んだ。

全体で考えると、息が詰まるような閉塞的なシチュエーションで猟奇的事件を扱った第1部より、こちらの方がいい。被害者の残忍な殺され方の描写やセックスに関する描写は気持ちが良くなかったし、前半の数式にはわけがわからず辟易したけど。
我らがリスベットは登場している場面に関しては、自由だというのもよかった。また、警察小説の側面も私には楽しみやすい部分だったかもしれない。さらに謎の黒幕「ザラ」の正体に驚愕。さらに金髪の巨人の正体も。想像外の設定に驚かされた。
500ページの下巻は、昨夜から今日にかけて一気に読んだ。上巻を読み終えたところで、早く結末にたどり着きたいという気持ちが高まってしまったから。

上巻と言えば、リスベットのカリブ海の長い旅行とそこで起きた出来事は、何でしたかね?第3部に続くのだろうか。
これで終わり?という唐突な終わり方に、第3部をすぐに読みたくなった。
THEME:ミステリ | GENRE:小説・文学 | TAGS:

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (下)  スティーグ・ラーソン

経済ジャーナリストで月刊誌『ミレニアム』の共同経営者の一人であるミカエル・ブルムヴィストは、大物実業家ヴェンネルストレムの暴露記事により名誉毀損の有罪となった。
そんな折、ヴァンゲル・グループの元会長ヘンリック・ヴァンゲルから、自分の家に住まわせていた兄の孫娘ハリエットの失踪について秘密裏に調査するように依頼された。ミカエルは依頼を引き受け、ハリエットのメモを調べるうちに、猟奇的連続殺人事件に行き当たる。
ミカエルは、天才的だが社会性に問題があるフリーランスの調査員リスベット・サラデルを調査に招き入れ、連続殺人事件とハリエットの失踪を調査する。

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猟奇的殺人事件が読んでいてつらい。それでもドライな調子が少しは読んでいて楽だったと言えるかも。海外物の猟奇的なやつって、日本のに比べるとなんかさらっとしているのよね。
そうそうリスベットが性的にひどい扱いを受ける部分も辛かったな。リスベットのひどい扱いと言えば、このエンディングは何?リスベットがかわいそうだ。意図がわからない。

スエーデン本国で人口比1/3以上の部数売れたというのは、すごい。途中までのおもしろさはそれに納得できる。
しかし、ミステリーとしてはちょっと物足りない。犯人が自分から正体を明かし、余罪までも。そしてハリエット失踪の真相に迫る過程も、ずいぶん簡単。仮説がたまたまうまくいったという感じ。
長さの割には、話が大雑把な感じがする。

フランス語訳から日本語に翻訳して、それをスウェーデン語版と照らし合わせて修正という翻訳。翻訳にしては文体がかなり読みやすいのは二人の翻訳者が作業しているからだろうか。
経済の内容、特に最初の50ページぐらいはきつかった。

仕事で知り合ったダン・ブラウンのラングトン・シリーズを読んでいるという方に聞いて読んでみた。猟奇的な殺人、コークスクリュー型サスペンス、聖書の象徴的引用というところが、共通点。
THEME:ミステリ | GENRE:小説・文学 | TAGS:
プロフィール
自分的に人生で一番の読書ブーム到来。 忘れっぽいので、読んだ本のログをとることにしました。 題名だけじゃ、内容を覚えられなくて、読んだことすら忘れるほどの忘れんぼ。
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読み散らかしています。
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