カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最近の記事+コメント
カテゴリー

openclose

きまぐれミルクセ~キ 能町みね子

能町さんがミルクセーキに焦点を当てて東京、日本各地の純喫茶を訪れる。


Amazonの『きまぐれミルクセ~キ』のページ

私が若い頃によくあって、今でも昔からある町の一角にひっそりとあるような喫茶店。基本1件につき4ページで、文とイラストと写真で描写。
昔よくあったインテリアや小物を取り上げているのを見て、若い人はこういうものに感心したりするんだね、と関心。
能町さんとの世代の違いを感じさせられた。

北(北海道と青森)の純喫茶は遅くまでやっている。寒い時期が多いのにすごいなあ。遅くまで開いているからには、それだけお客さんもいて、町に根付いているんだろう。

装丁に、わあ、やられたぁって思う。
喫茶店と言えばこんなだったという時代(そもそも、今、「喫茶店」って言わないよね)にあったガイドブックにこんな色使いの表紙、背、裏表紙(白地のフレームに写真の表紙に、淡い青緑の地の背と裏表紙)で、こんな紙質と厚さのシリーズがあった。私は、ワインとかカクテルの蘊蓄が書かれたものを読んだように記憶する。

奇しくも、文とイラストと写真の本を続けて読んだ。
それで比較してしまうのかもしれない。それぞれの店の最初の見開き2ページがテキストとイラストで、写真とアクセス情報はめくって次のページにあるというのが、お預けを食らったようで、若干イラッとしてしまう。
私には客観的情報を与えてもらってから、書き手の意見を出してもらうというやり方のほうが合っているのかも。

しばらく前にNHKの『グレーテルのかまど』(「能町みね子のミルクセーキ」)を見て、読もうと思った。

お話はよく伺っております 能町みね子

お話はよく伺っております
とは
「かねてより(~さんの)お話~は、~(知人名)からよく伺っております」
ではなく
能町みね子氏が、人の話に聞き耳を立てているということ。カフェで、電車や公共交通機関の中で、街中のあらゆる場所で。


Amazonの『お話はよく伺っております』のページ

能町氏の洞察力(妄想)とイラストで話を盛り上げているものも多いが、素材だけでもう…というのも。

おばあちゃんと孫(5歳ぐらいの男の子)の会話。バスの中で。
「あら、まあちゃん、社会の窓が開いているじゃない」
社会の窓って何!?
「ここのことよ~」
うん、開いているね
「社会の窓が開いていたら、まあちゃんの大事なところが神様に持って行かれちゃうよ!」
大事なところってなに!?
「まあちゃんのおちんちんのことよぉ」
「うーん……。そんなに大事じゃないなあ……

逃北 つかれたときは北へ逃げます 能町みね子

第1章 この北に逃げたい衝動を、私は「逃北」と呼ぶ
第2章 「逃北以前」の旅は、真冬の青森だった
第3章 三陸海岸にて
第4章 逃北海岸、青森のトンガリ
第5章 三十歳・誕生日の北
第6章 観光地・夕張
第7章 三十一歳の誕生日は雪さえあればいい
第8章 逃北の極致、グリーンランド
第9章 突発的、最北端生活
第10章 帰北、北のお墓参り
第11章 逃北から敗北へ
[文庫版特別対談] 能町みね子×千葉雄大 [チームひとり旅] 結成!


Amazonの『逃北 つかれたときは北へ逃げます』のページ

キツいときこそ北に行きたくなるという能町さんが、あまり観光地には行かず、北の町で住んでいるかのように過ごす、その旅行記。

「つかれたときは北へ逃げます」に、そうだよ!と想った。旅行は北に行きたいというのはわかる。寒がりのくせに南国に行こうとは思わない。
北海道よりも青森を気に入ってしまうという感性も自分に近い。
そういう能町さんの思い込みと緩いイラスト。
自分が行ったところがある場所も、ない場所もそれぞれ楽しめた。

ここらで、私の能町みね子ブームのきっかけを。
シブ5時相撲部で知った能町さん。タモリ倶楽部でも見かけるようになっていた。地図会社に行った回のタモリ倶楽部で、学生(高校?中学?)時代、地図帳に掲載されていた全国の市町村の人口をすべて覚えたという。
それ全部覚えようってどういう脳構造、そしてどういう頭脳?と俄然興味を覚えた。
ネットで調べたところ、頭脳については茨城県No.1の進学校からおそらく日本一の大学をご卒業でした。
そしてエッセイとイラストなど書いているということがわかり、もうこれはぜひ読ませてもらおうと。それで、はまった。

お家賃ですけど 能町みね子

牛込(神楽坂)にある昭和な下宿風造りのアパート、作者は加寿子荘と呼ぶ。推定80歳の大家さんの加寿子さんが営んでいる。

風呂なしの部屋に22歳で男性として入居。性転換をすることにしたため、風呂なしの部屋には住み続けられなくなった(銭湯には入れなくなるから)。
いったん風呂付きアパートに移ったものの、加寿子荘の風呂付きの部屋に空きがあることを知り、戻って来た!


Amazonの『お家賃ですけど』のページ

戸籍上の性を偽ってパートOL、その仕事が終わった後にデザイン系の副業やペンネームを使った仕事をしながら過ごした期間、性適合手術を受けて帰って来て、さらに心臓の手術を受けた後、戻って来るまでの期間の話。

大好きな自分の空間でお気に入りの町で生活する様が描かれている。副業での他の町での生活も。OLの勤務先の話は『オカマだけどOLやってます。』のほうでということらしい。

間取りが描かれ、レトロ感を伝える写真が各章の始まりに挿入されている。表紙の写真も実際の部屋で撮影されたもののよう。


トロピカル性転換ツアー 能町みね子

タイのプーケットで男性から女性への性適合手術(SRS: Sex Reassignment Surgery)を受けた作者の体験エッセイ。手術内容の解説から始まる。


Amazonの『トロピカル性転換ツアー』のページ

オカマだけどOLなどやりながら、3年ぐらいでで手術費用を貯めたらしい。
えらい!だって20代前半のお金を使いたい盛りでパートOL、その他の収入はそんなに多くなかったと推測され、その上ひとり暮らしをしながら3年ぐらいでそんなにお金を貯めたなんて。
でも本作のポイントはそこじゃないね。

テレビや映画でも手術シーンを見れない私には、想像するだけでくらくらする。
でも、手術中は本人の意識はないのだから、そこの描写はないはずだし、何よりこの表紙の脱力具合と書名なら、気が滅入る内容のはずがない。性転換(性適合というらしいけど)手術のざっくりしたところに興味がある。何より、能町みね子さんについて知りたかった。…ということで読んだ。

内容はさらーーっとお気楽に読めたけど、かなり具体的で読んで想像すると「ぎゃーっ」ってなることも書いてある。そこを楽しくお気楽に読ませたのは筆力なんだろう。
それでいて、手術、入院生活、手術後のいろいろ、ダイレーション、性別の取扱い変更申立の承認(?)等、MtFの具体的な情報が含まれている。

オカマだけどOLやってます。完全版 能町みね子

トロピカル性転換ツアーを読んでから読んだ。
でも、まず一番に読みたかったのはこれ。
だって、性別を偽って会社勤めって興味深すぎる。OLっていうからには、堅そうな会社の事務員ってことでしょ?
パートってことで、性別がわかる公的手続きなしで勤めていたらしい。

ばれないように気をつけていることとか、女ではない半生を過ごしていたために女なら当然知っていたり体験していることに新鮮な反応をしたりとか、面白かった。文体も内容もイラストもさらっとしていて好感が持てる。
ドキドキする話もあった。銭湯(男湯)でナンパ?みたいな話とか。
がさつな生活態度の女ということで、自分と共感することもあるしね。そう、女女していないところがいい。

私の能町ブームは続く。


プロフィール
自分的に人生で一番の読書ブーム到来。 忘れっぽいので、読んだ本のログをとることにしました。 題名だけじゃ、内容を覚えられなくて、読んだことすら忘れるほどの忘れんぼ。
カウンター
読みかけ
読み散らかしています。
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

*上(別窓)のメールフォームが表示・動作しない場合はこちら

Twitter
Blogram
義援金募集
FC2「東北地方太平洋沖地震」義援金募集につきまして