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マカロンはマカロン 近藤史恵

コウノトリが運ぶもの
青い果実のタルト
共犯のピエ・ド・コション
追憶のブーダン・ノワール
ムッシュ・パピヨンに伝言を
マカロンはマカロン
タルタルステーキの罠
ヴィンテージワインと友情



短編の人が死なないミステリー。ああ、コージーミステリーって言うんだっけ?とにかく、気楽に軽~く読めるのがいい。

おいしそうな料理やお菓子が出てくるけれど、当面フレンチを食べに行くことも作ることも買うこともないだろうという状況から、料理やお菓子の記述はすっ飛ばし気味に読んだ。(ちょうど、戦闘シーンをぶっ飛ばして読んでいるように)そこも味わいどころなのだろうけど。

軽いなりに一ひねりある。「ヴィンテージワインと友情」のひねり技はよかったな。
THEME:ミステリ | GENRE:小説・文学 |

マル暴総監 今野敏

北綾瀬署管内で殺人事件が起きた。被害者は半グレの若者だった。刑事組織犯罪対策課の組織犯罪対策係の甘糟達夫は前日に被害者を含めた3人と管内に事務所を構える多嘉原連合の半ゲソ(準構成員)の2人がもめていたところを取りなしていたことから、捜査本部に加わることになった。
捜査本部では前日に二組がもめているところに割って入った白いスーツの男が怪しいとされた、まずはその男を見つけ出すことになった。


Amazonの『マル暴総監』のページ

へたれ警官、甘糟と、暴れん坊将軍を気取った警視総監。
設定がちょっと狙いすぎと思わなくもなかったが、犯人を割り出すまでの道筋は感心した。
THEME:今野敏 | GENRE:本・雑誌 | TAGS:

土蛍 近藤史恵

短編、中編、4点。

むじな菊

いくら美しくたってほいほいと尻尾を振るわけにはいかない。
菊の花びらのように見えたものが、狢の毛並みかもしれないのだから。


だんまり
男が髷を切られるという事件が連続して起きていた。

土蛍
水木巴之丞がいる中村座の芝居小屋で訳者が首吊りをした。

はずれくじ
ついていない男が富くじを買うことになった。


Amazonの『土蛍』のページ

読みやすい。何冊か読んでいない推理小説がある状況で、翻訳物は日本語で読むとは言え、日本人作家の物よりも理解するのに多くの脳力が必要になる。今まで読みやすく面白いと感じた日本人作家のものさえ、うーん高校生の話か…なんて具合。推理小説を読みたいのだけど、なんだかおっくうな気分。
そんなときにおなじみの近藤史恵、猿若町捕物帳シリーズ。
最初は時代小説ということで、とっつきにくかったけど、それはまったくなくなったなあ。

最後の話「はずれくじ」が、つくづくさびしい話で、読後、寂寥感が残るというのは欠点かなあ。「だんまり」や「土蛍」は、「ああ、よかった」で終わるからいいんだけどね。
THEME:ミステリ | GENRE:小説・文学 |

氷姫 カミラ・レックバリ

スウェーデン西海岸の小さな町、フィエルバッカで殺人事件が起きた。被害者は、フィエルバッカで12歳まで過ごし、イエーテボリに引っ越ししていった非常に美しい女性、アレクス。
ライターのエリカは、アレクスが引っ越して行ってしまうまでは、アレクスと大の仲良しだった。両親から県民新聞に掲載する追悼記事を書くように頼まれ、それとは別にアレクスの伝記を書きたいという野心を抱く。
アレクスの両親、夫とともに行ったターヌムスヘーデ警察署で幼なじみのパトリックと再会する。パトリックは刑事になっていた。
エリカとパトリックは急接近。
エリカは、謎の多いアレクスの身辺を探り、パトリックは刑事として事件の真相を探り、アレクスを殺した犯人を追う。


Amazonの『氷姫』のページ

若い女性作家ならではのエリカの心理描写。
そしてファッションやカロリーの取り過ぎを気にしながらおいしい料理を作ることに心を砕いたり。そして、膀胱炎の心配。
この寒い国では女性は風邪をひくことと同じ頻度で膀胱炎を心配しなくてはならないのだろう。消えた少年の登場人物もこの心配をしていた。もう一つ読みかけのスウェーデン推理小説にも出てきたように思うが、確信はない。私自身、この寒い時期、これらの作品を読んでいた日々にちょっとした痛みというか違和感があり、「もしかしてこれは尿道炎?」と思うことがあったので、日本とは遠い、行ったことのない地でありながらリアリティーがあった。
30代で、いろいろできるエリカにはあんまり親しみは湧かないけどね。

エリカよりもパトリックのほうにより好感を覚えた。礼儀正しい態度で人々に接して、捜査の聞き込みにあたり、子ども、赤ん坊にすぐに好かれる。
しかし、都会的、先進的な印象があるスウェーデンだが、田舎は田舎なんだろうなと思った。聞き込みに行く先々でコーヒーやケーキを出され、同僚にエリカとの仲を根掘り葉掘り聞かれるという人間関係の濃さ。

今までヨーロッパの国々って小さいよねって思っていた(チェコとかオーストリアとかベルギーとか小さいじゃん?)けど、スウェーデンはそこそこでかいな。フィエルバッカから、近辺で大きな町、イェーテボリの国際空港まで200キロ余りだそう。あ、Googleマップだと、そんなにないね。
https://www.google.co.jp/maps/dir/Fj%C3%A4llbacka,+%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3/Landvetter+(GOT),+438+80+Landvetter,+%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3/@58.1922434,10.6611125,8z/data=!3m1!4b1!4m13!4m12!1m5!1m1!1s0x46444ab498afaaed:0x2fb535a41099d251!2m2!1d11.2882238!2d58.5997756!1m5!1m1!1s0x464ffa015437846b:0x2460362f259684b3!2m2!1d12.292314!2d57.668799

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THEME:海外小説・翻訳本 | GENRE:小説・文学 | TAGS:

真贋 今野敏

警視庁捜査三課の萩尾秀一警部補のシリーズ。
窃盗の常習犯、通称ダケ松が取り調べを受けた際に故買屋の通称八つ屋長治によって大きな取引がありそうだと漏らした。つまり、価値の高い盗品が売り出されると憶測された。そして盗み出される盗品として渋谷のデパートで展示される国宝の焼き物、曜変天目が対象と考えられた。


Amazonの『真贋』のページ

一番は人が死なないところ。
ルパン三世とか名探偵コナンの怪盗キッドみたいな話?警備会社が完璧な警備をして、取り出すとアラートが発生する特製ケースに入れっぱなしで、さあどうなる。

今野氏の茶道のたしなみ、子弟/先輩後輩関係の尊さが組込まれている。
THEME:今野敏 | GENRE:本・雑誌 | TAGS:

消えた少年 アンナ・ヤンソン

スウェーデン、ゴットランド島。観光客で賑わう7月の夏至祭りに近い日。
アンドレアスは、第一次世界大戦中、ゴットランド島沖で座礁したドイツ戦艦、アルバトロス号に夢中という少年。
ホームパーティーで母親と妹とともに出かけた先からいなくなり、姿を消してしまった。
夏の間だけゴットランド島で勤務する警察官のマリア・ヴェーンは、上司や同僚とともに事件を捜査する。


Amazonの消えた少年のページ

子育て世代の女たちが中心に描かれている。マリア、アンドレアスの母親であるシャルロッタ、シャルロッタのいとこであるスサンヌ、友達のエルヴィーラ。恋愛、夫婦関係、子どもとの関係、子どもの心配、女同士の関係が綿密に描かれている。
四人の女たちのうち、二人は離婚していて、一人は離婚を考え、もう一人は夫の浮気を疑う。誰一人として幸せな結婚生活を送っていないとはずいぶんシニカルだと思えるが、これは平均的なところなのかもしれない。だからなのかリアルだ。
そのパートナーや元パートナー、あるいは恋愛に絡みそうな男たちは、ほとんどが情けないか暴力的である。

登場人物の心理描写にページが割かれ、その合間に新たな事件が起きていくが、アンドレアスの捜査は一向に進んでいないように思われるというのが斬新。それでも、最後の最後に事件の真相が明かされる。

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THEME:ミステリ | GENRE:小説・文学 | TAGS:

寒椿ゆれる―猿若町捕物帳 近藤史恵

猪鍋
猪鍋で評判の繁盛店、乃の字屋に男が押し入った。男は乃の字屋の店主が自分の父親を殺したのだという。

清姫
安珍清姫の興業期間の最中に、人気歌舞伎役者で清姫役の水木巴之丞が若い娘に襲われた。

寒椿
大店の金貸しに強盗が入り、北町奉行所の同心、大石新三郎が手引きをしたと疑われているという。南町奉行所の同心、玉島千蔭は北町奉行所の与力、浅野に頼まれ、詮議することになった。


Amazonの『寒椿ゆれる―猿若町捕物帳』のページ

猪鍋で、千蔭に見合い話。千蔭はいわばアイドルで作者はずっと独身にするつもりだろうと思っていたのに、これは思い違いかという幕開け。3話通して、見合い相手のおろくが登場し、特に「寒椿」では大活躍。

その他、千蔭の小者の八十吉を始め、父親の千次郎、義母のお駒、巴之丞、利吉、花魁の梅が枝といったいつものメンバー登場。

長編より物足りないのではないかと思ったが、描写の視点がシンプルだし、なじみの人物メインで話が進むので理解しやすい。

それぞれ面白かったが、「寒椿」が特に良かった。それぞれが他者を思う/想う気持ちにきゅんとなった。
THEME:ミステリ | GENRE:小説・文学 |

にわか大根 近藤史恵

猿若町捕物帳シリーズの中編3本

吉原雀
吉原の遊女が相次いで病死した。

にわか大根
人気を博していた若女方の芝居がにわかにへたになった。

片陰
船芝居の役者が殺された。


Amazonの『にわか大根』のページ

やっぱりこのシリーズは千蔭がヒーローなんだなと今さら気づく。
ストイックで愛想もないし若干鈍感。でも、義侠心があり、困った人を見捨てはしないし、鋭い洞察力を持つ。
吉原の売れっ子花魁や猿若町の人気女方など愛され評価されているけど、それを真に受けないっていうところも魅力のひとつか。

この感じだと、千蔭はずっと独身のままなんでしょうね。エロ愛のエーベルバッハ少佐みたいに。作者自身を含めた女性ファンへの考慮で。
THEME:ミステリ | GENRE:小説・文学 |

シャルロットの憂鬱 近藤史恵

共働きの30代の夫婦、真澄と浩輔。23区内の一軒家に住み、日常生活には支障のない健康問題で警察犬を引退した4歳のジャーマンシェパード、シャルロットを飼うことにした。

シャルロットの憂鬱
シャルロットの友達
シャルロットとボーイフレンド
シャルロットと猫の集会
シャルロットと猛犬
シャルロットのお留守番


Amazonの『シャルロットの憂鬱』のページ

見かけと異なり、フレンドリーで若干臆病気味であるほどのおっとりしたシャルロット。良識ある社会生活を送る夫婦。生活の中で、ちょっとした事件が起きる。そして各話の最後には解決する。各話途中には緊張する出来事が起きるが、長く引きずる恐怖はなく楽しく読めるコージーミステリーだ。

土佐犬ミックス、小夏のエピソードが一番良かった。犬の賢さと人間への愛情を感じる展開だったから。

シャルロットが警察官を苦手とするということは、第1話、「シャルロットの憂鬱」で判明するが、その理由はなぞのまま。今後、明らかになるのかな。

キリ子シリーズが終わり、シャルロットシリーズが始まったと考えていいのかな。これは大いに歓迎できる。
THEME:ミステリ | GENRE:小説・文学 |

ほおずき地獄 近藤史恵

吉原で幽霊が出るとうわさになった。後には縮緬細工のほおずきが落ちているという。同心の玉島千蔭は調べ始める。そんな折、吉原の茶屋、叶屋の夫婦が殺された。


Amazonの『ほおずき地獄』のページ

吉原、座敷牢、白髪の夜鷹と何とも興味をそそられる素材。しかし、そうそうセクシーなお話しは展開しない。

登場人物は千蔭の父親、千次郎や小者の八十吉はもちろん、歌舞伎役者の水木巴之丞や狂言作者の利吉、吉原の花魁、梅が枝がまた出てきた。

二人も殺されて何だけど、ハッピーエンドの感触。よかった。犯人が意外だった。
THEME:小説 | GENRE:小説・文学 |
プロフィール
自分的に人生で一番の読書ブーム到来。 忘れっぽいので、読んだ本のログをとることにしました。 題名だけじゃ、内容を覚えられなくて、読んだことすら忘れるほどの忘れんぼ。
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読み散らかしています。
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