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世界に捧ぐ

時間を掛けて、感傷たっぷりに書いていた記事を操作ミスにより消してしまった。がっくり。
同じことを書き直すだけの気力はないので、今回のNEWS OF THE WORLD鑑賞のメモを残すに留めることにする。

時代背景とメンバーの思惑

アルバム発売当時(1977年)、パンクムーブメントが台頭しつつあった。クイーンは、旧体制の音楽、時代遅れと見なされ、メンバーはそれに対し、メッセージを発している。
  • SHEER HEART ATTACK: クイーン流パンク。作ったロジャーは、パンクを快く思っていなかった。

  • SLEEPING ON THE SIDEWALK: ブライアンは、自分は時代遅れと自嘲気味


クイーンの音楽の方向性

このアルバムでクイーンはアメリカで初のプラチナセールスを記録し、世界規模の音楽ユニットとなった。

下記2曲はアメリカン・ドリームのサポート曲と捕らえられる。アメリカでの成功の鍵と言えるかもしれない。
  • WE ARE THE CHAMPIONS:努力で這い上がり、勝者となり、その座を維持するという歌詞内容。アメリカ人のハートをがっつり捕らえた。

  • SPRED YOUR WINGS:歌詞は、「サミーは、勤め先のボスには分相応を知り、自分の仕事を全うするようにと言われるが、きっとできるのだから、翼を広げて舞い上がるのだ」が大意。SammyはUncle Sam=アメリカ人と取れることから。

それまでの精緻でパーソナルな印象を与える音作りから、シンプルな分力強さのある音がその鍵。(これはパンク・ロックの音楽的ポリシーの影響があるのか)
この決断に対し、フレディーは、WE ARE THE CHAMPIONSの歌詞に王座は死守すると滲ませ、MY MELANCHOLY BLUESで、離れるファンには構わず、自分の道を突き進むとほのめかす。非常にナルシスティックなメロディーに乗せて。
対してブライアンは、IT'S LATEで昔のファンに執着したところで手遅れだと思うものの、恩義から大切にするべきではないかとほのめかす。
この辺は、星座の性格特徴が出ている。潔癖の乙女座フレディーと情の蟹座ブライアン。

ブライアンの優しさ

ブライアンは、名も知らぬ旧来からのファンのみならず、ペットに対しても情愛を見せている。
当時かわいがっていた猫の死を悼んで書いたといわれるALL DEAD, ALL DEAD

She came without a farthing
A babe without a name
So much ado about nothing
Is what she'd try to say
So much ado my lover
So many games we played
Through every fleeted summer
Through every precious day

何も持たず、やってきた
名前すらなかった子
空騒ぎ それで言いたいことを伝えようとしていたのか
それはそれは騒いで 愛しい者
それはそれはいっしょに遊んで
あっという間に過ぎていった夏
かけがえのない日々

嗚咽を上げて泣いてしまった。犬を溺愛する自分が投影されててしまう。
ブライアンが猫を愛して過ごした日々とペットロスの喪失感が豊かな描写で表されている。

メガヒット

ブライアンの言によると観客が一体となって歌える歌が欲しかったとのこと。それを形にしたのが、WE WILL ROCK YOUであり、WE ARE THE CHAMPIONSでもある。フレディーは後者をフットボール・スタジアムのアンセム(テーマ曲)になるような曲として作ったという。
WE ARE THE CHAMPIONSは、NYヤンキーズのテーマ曲になった。その後、スポーツ競技優勝時のアンセムとして、たびたび用いられている。94年にワールドカップでは公式テーマ曲にまでなった。フレディーも、草葉の陰でさぞかし喜んだことだろう。

WE WILL ROCK YOUは、K-1やらPRIDEやらの格闘技系の入場曲によく使われているようだ。
そして、リリース以来、様々なアーティスト、メディアにより、カバーされ、リミックスされ、サンプリングに使われ、パロディーのネタになり、引用されてきた。

WE ARE THE CHAMPIONSもWE WILL ROCK YOUも2009年にグラミーの殿堂入りしている。

数多の批判を浴びるほど受けようと、この強力な2曲をもって、このアルバムを商業的に大成功させた。またロックだとかそうじゃないとかいうジャンルを超えて、人々に親しまれる楽曲を提供した。全米に浸透し、ひいては世界中に浸透していった。

所感

ここに記したことのほとんどは、かつて、湯浅氏や、渋谷氏や、大貫氏やらが、伝えていたこと。当時は深く気にとめずに流していたけど、三十数年経って、自分の腹(?)にすとんと収った。このアルバムも今やロック史の一つのマイルストーンになり、自分も一度クイーンやロックから遠ざかっていて、客観的に物事を考えられるようになった。それで、様々なロック識者やメンバーが語っていたことが、先入観なく理解できるようになったのだと思う。単純に忘れていたということも多分にあるが。
(なにしろ私は見捨てられた昔ながらのファンの一人だったから)リリース当時若干の違和感を感じながら、でも「好きにならなくちゃ」みたいな使命感で聴いていたこのアルバム。今回、そういう苦しさがなく楽しむことができた。

「やっぱりクイーンはいいなあ」と、1枚1枚聴きなおすたびに思っている。クイーンに関しては、それなりに、様々な知見を持っている。だから、今後はQueen Evangelist(クイーンの福音伝道者)を名乗ろうと思う。(先日Adobeの宣伝/機能紹介ビデオのプレゼンターがevangelistという肩書きだった。この言い方が、とっても気に入ったのだ)

メモにしては、ずいぶんしつこかった。

世界に捧ぐ世界に捧ぐ
(2011/06/22)
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THEME:洋楽ロック | GENRE:音楽 |

ザ・ミラクル

クイーン全詩集なんてものを借りた。
これを潮に今までアルバムで聴いていなかった後期クイーンを、なめまくろうかと。まずは、これ!

ザ・ミラクルザ・ミラクル
(2001/10/24)
クイーン

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のっけから、脱線する…ライナーノーツが、東郷かおる子氏。
私の記憶では、クイーンが日本でしか、女子にしか人気がなかった頃のミュージックライフの副編集長。ミュージックライフでしょう、初期のクイーンをばかばか特集して、毎号グラビア載っけて、クイーンの日本(女子)人気を扇動したのは。ヴィジュアル系っていう言葉もなかった時代にそういったイケメン外タレを次々に特集して、ミュージックライフは、分厚くなっていった。その辺の手腕を評価され、クイーンが世界規模のビッグネームになった頃、編集長に就任した。それが東郷氏。
平たく言えば、東郷かおる子氏はクイーンの日本(女子)人気の立役者。
そんな東郷氏が、クレジットされているだけで、あの時代の甘酸っぱい想いが蘇る。
うん、ザ・ミラクルが発表されたとき(このライナーノーツが書かれたとき)、東郷氏はミュージックライフの編集長だったようだ。

そのライナーノーツによると、このアルバムは、クイーンとダンスミュージックという水と油のように思われるお題に対する解題であるらしい。
確かにレイン・マスト・フォールはワムみたいだし、スキャンダルはABBAみたい(非常に古い引用で恐縮だが)。クイーンがこんなことやる必要があったの?とは、初期クイーンを愛するものとして感じた。

でも結局やられた。
アイ・ウォント・イット・オール。歌詞もメロディーラインも中島みゆき。

Adventure seeker on an empty street

で、始まり、

I want it all, I want it all, I want it all, and I want it now

のサビ。涙ぐみながら、口ずさむ。
そして、素晴らしきロックン・ロール・ライフ(WAS IT ALL WORTH IT)クイーン全詩集の欄外のコメントによると、フレディーが自身のHIV陽性を知った後のレコーディングで、当初のアナログ・アルバム発売時の最終曲として配したという。

What is there left for me to do in this life

泣くだろう、やっぱし。

そして

Was it all worth it, was it all worth it

のリフレイン。
あのフレディー節の歌詞。固有名詞を並べて、韻を踏む

We went to Bali, saw God and Dali


やはりフレディー節の即興挿入句、メロディーライン、アレンジと歌声。ブライアンのギター、ジョンのベース、ロジャーのドラム…総力戦で。

リリースから20年以上経って、今更のクイーンだったけど、聴き込んでみると、なかなかよかった。この邂逅こそ、ザ・ミラクル…って、最後に余計なこと書いちゃったかな。
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オペラ座の夜、華麗なるレース

注)他人が読んでも全くためになることは書いてありません。自慰的記事です。

今さら、「聴きました」もなにもないアルバム2枚。アナログレコードの溝がダイヤモンド針でいくばくかは削れているはずという回数を聴いている。確実に。
自分の中で、懐メロ・アルバムとして数えれば片手の中に入るであろう2枚。



A Night At The Opera. A Day At The Races.

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THEME:QUEEN | GENRE:音楽 | TAGS:
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自分的に人生で一番の読書ブーム到来。 忘れっぽいので、読んだ本のログをとることにしました。 題名だけじゃ、内容を覚えられなくて、読んだことすら忘れるほどの忘れんぼ。
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