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コトバのあなた マンガのわたし 萩尾望都・対談集 1980年代編

萩尾望都が1980年代に行った対談を収録。ただし、伊藤理佐との対談は例外。

第1章 吉本隆明 「自己表現としての少女マンガ」
吉本先生、すごい!私が萩尾マンガに感じていた嘘っぱち感の正体が、吉本氏の言葉により明らかになった。そう、萩尾マンガの男たちは男じゃないとか、西洋人の設定だけど、西洋人じゃないとか、感じていたこと。
吉本氏は、それは、丹念な分析の結果として提示し、萩尾氏の作品性として捉え、評価する。
私としては、ずっと萩尾マンガに感じていたもやもや感が晴れ、さらに萩尾マンガの読み方の指針を与えられ、大満足。

この対談では、吉本氏にたずねられ、萩尾氏が答えに詰まっているように見受けられるケースが結構あったが、後の対談では、その答えとなるような内容を語っている。萩尾氏にとって、この対談で自分や自分の作品(とその方向性)を見つめ直す機会となったのではないだろうか。そして、それが、後に(90年代以降の)傑作の数々を生み出していくインキュベーションとなったのではないかと思える。

第2章 野田秀樹 Part.1「オフレコにしてくれます?」Part.2「夢は舞台を駆けめぐる」
野田氏と萩尾氏が、野田の劇作を中心に、それぞれの作品について語り合う。
野田市は基本、(萩尾原作を含め)自分の作品のことを語っている。踊るように歌うように朗々と、軽やかに。きっと野田氏の芝居もこのようなノリなのだろうと考える。

第3章 光瀬龍 「"百億の昼と千億の夜"を語る」
光瀬氏の原作『百億の昼と千億の夜』を萩尾氏が漫画化していることから、それにまつわる話が中心。阿修羅観、キリスト教観など、面白かった。

第4章 種村季弘 「吸血鬼幻想」

種村氏が、吸血鬼観、吸血鬼を生んだ風土含めて語る。その中で、萩尾作品など、少女漫画についても語る。

第5章 小笠原豊樹川又千秋 「愛しのレイ・ブラッドベリ
萩尾氏がブラッドベリを漫画化しており、ブラッドベリ作品を愛読することから、ブラッドベリ作品の翻訳家である小笠原氏、SF作家の川又氏とブラッドベリについて語り尽くす。萩尾がブラッドベリを読み始めた頃、女はSFを読まないなんて言われていたなんて、隔世の感。

エッセイ「ブラッドベリ体験」 萩尾望都
萩尾氏のブラッドベリに対する思いと、ブラッドベリ本人に会った際のエピソード。
(前の鼎談とともに、)こちらを読んで、ブラッドベリを読みたくなった。読めば、『たんぽぽのお酒』以来、30年以上ぶりになる。

第6章 伊藤理佐 「おんなの扉」
これだけ、最近の対談。本書刊行に際しての「語りおろし」。伊藤氏と萩尾氏の交流や萩尾漫画に対する伊藤氏の思い入れなど。

コトバのあなた   マンガのわたし   萩尾望都・対談集   1980年代編コトバのあなた マンガのわたし 萩尾望都・対談集 1980年代編
(2012/05/25)
萩尾 望都

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THEME:漫画家の本 | GENRE:アニメ・コミック | TAGS:

なのはな 萩尾望都

なのはな
高校生ナホの一家は、フクシマで震災の津波被害と、原発事故のW被害を受けた。津波以来、行方不明のばーちゃん。家は原発事故の汚染で、一時帰宅ができるのみ。

プルート夫人
プルトニウムを擬人化

雨の夜-ウラノス侯爵-
ウラニウムを擬人化

サロメ20XX
プルトニウムを擬人化

なのはな-幻想『銀河鉄道の夜』
宮沢賢治を読みながら、いつの間にか眠りについたナホ。夢を見た。

なのはな (コミックス単行本)なのはな (コミックス単行本)
(2012/03/07)
萩尾 望都

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装丁が絶品。カバーは白地に銀の印刷で女の子と菜の花(私にはホトケノザとかシソ科の野草に見えるけど、タイトルから考えて菜の花なのでしょう)そして無色のエンボス加工で、山の斜面に築かれたおとぎの国のような街。お城の代わりに原子炉様の建築物。街全体に雨が降り注いでいる。
見返しは銀の紙。裏のみ、菜の花(これもアキノキリンソウのように見えるけど、コンテキストから考えて菜の花なのでしょう)が銀地に白抜きで描かれている。
そして表紙は、黄、緑、白、茶。おそらくフルカラーで菜の花が描かれているのだろう。(図書館で借りた本を手にしている私には、残念ながら、咲き誇る菜の花の表紙を見ることはできない)

萩尾望都は、毎度私のとって修行だ。苦行を超えたところで、きっと何かを得られるだろうという血液型A型的M心で読む。震災と原発事故がテーマの作品なんて、いつも以上の苦行間違いなし。そんな覚悟で読んだ。それが、意外にね…。
「なのはな」、「なのはな-幻想『銀河鉄道の夜』」は、現実に夢想/夢幻/幻想ヴィジョンを重ねるという形。非現実を現実と重ねることで、見出しにくい救いを見出し、示している。
「おじいちゃん」が、すごい。明るく、こだわりがないようにふるまうおじいちゃんが、涙するシーン。そこから、ナホが、前向きな気持ちを獲得する件にカタルシス。

「プルート夫人」、「雨の夜-ウラノス侯爵-」、「サロメ20XX」
台詞の多い芝居のような話。それが、いかにもの萩尾ワールドで展開。
THEME:萩尾望都 | GENRE:アニメ・コミック | TAGS:

11人いる! 萩尾望都

映画でやっていた?ドラマでやっていた?
となると、どんな話かたいがいの人が知っているのでしょうか。というわけで、あらすじは、割愛。知りたい人は、リンクでアマゾンに飛んでご確認ください。

「11人いる」と「続・11人いる」と「スペースストリート」なる、ほのぼのショートもの(ギャグまんが??)を収録。

11人いる! (小学館文庫)11人いる! (小学館文庫)
(1994/11)
萩尾 望都

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主人公のタダ(男)と両生体(未分化の完全雌雄同体)のフロルとの関係がBL風味。なんだけど、性を超えたユニバーサルな愛を描きたかったのだろうと思う。

しかし難関を乗り越え男になる権利を得たフロルが、タダを一緒の道を歩むために、女になることにするというのは、ちょっぴり切ない感じがする。それはフロルのタダへの愛の告白という最も華やかなシーンではあるのだけど。
私は、有能な女性たちが結婚や出産を機会に家庭に入ることが通常の成り行きだと考えられていた時代をとおり過ごしてきたから、女になる=自己実現の機会を手放し従属的立場で生きていくと感じられてしまうのだ。
同世代の私よりずっと能力に満ちた女性たちが結婚や出産を機会に仕事を辞めていった。その力を育児に注ぐことは社会の未来を考える上で、それはありがたいことだった。でもその選択を行うのが当然という社会風潮や職場環境には、今も憤懣やるかたなく思う。

しかし作者はフロルにそんな役割を演じさせるつもりはない。
フロルの故郷は女が男の従属的立場となる社会習慣を持つが、フロルには、そんな価値観は毛頭ない。
フロルは、それが思いやりや愛からでも、かばわれ、距離を置かれることに、断固納得しない。そうして常にタダと一緒に行動し、体験していく選択肢を選ぶ。それがフロルの愛であり正義である。

タダとフロルの関係は、「11人いる」でも「続・11人いる」でも主題ではないが、一番印象に残ったのが、その点だった。それは作者が仕組んだのか、私と同様に感じる読者が多かったのか、「スペースストリート」は、二人の話が中心だ。

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THEME:漫画 | GENRE:アニメ・コミック | TAGS:

バルバラ異界 (3) (4) 萩尾望都

エズラは、ヨハネであり、パリス?さらに青(アズーレ)博士?パインはパリス?
タカはキリヤ?

ひとつになりましょう
もう死ぬことは なくなる
心臓を食べて
あなたは わたしに
わたしは あなたに


それが、青羽のメッセージ。
青羽が夢から実現しようと希求する「ひとつの世界」
そのからくりが解き明かされる。


バルバラ異界 (3) (flowers comics)バルバラ異界 (3) (flowers comics)
(2004/12/20)
萩尾 望都

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バルバラ異界 (4) (flowers comics)バルバラ異界 (4) (flowers comics)
(2005/09/26)
萩尾 望都

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残酷な神が支配するが「近親相姦」の話と言われるなら、これは、「カニバリズム」の話。残酷な神が支配するは、実は家庭内暴力と親子の関係性がテーマなのだけど、こちらは、ガチで民俗学的カニバリズムが信奉してきたものが描かれている。

気味の悪かった一つ一つの事象、出来事が結末に向かって、どんどん収束していく。それがただの脇役と思われていたライカの両親にまで話が及んでいたとは。
ちょっと切ないけど、未来への希望を匂わせるエンディング。

気持ち悪さにほっぽり出さずに最後まで読んで良かった。
THEME:漫画 | GENRE:アニメ・コミック | TAGS:

バルバラ異界 (1) (2) 萩尾望都

バルバラは渡会(わたらい)の離婚した妻との息子キリヤが遊びで創り出した島。それが見ず知らずの十条青羽(ジュウジョウ アオバ)の夢の世界で存在していた。
青羽は9歳の時から7年物間、眠りにおちたまま。青羽は眠ったままサイコキネシスを発揮する危険な側面を持つ。眠りから現世に戻そうと思う者を排除したいと考えているようだ。
夢先案内人を仕事とする渡会は現実世界と青羽の夢の中「バルバラ」とのパラレルワールドを行き来する。
渡会、青羽、キリヤを取り巻く人々、バルバラの住民たち、それぞれが、問題を抱えながら、物語はミステリアスに展開。

バルバラ異界 (1) (flowers comics)バルバラ異界 (1) (flowers comics)
(2003/06/26)
萩尾 望都

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バルバラ異界 (2) (flowers comics)バルバラ異界 (2) (flowers comics)
(2004/03/26)
萩尾 望都

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面白いです。
でも苦手。大半の登場人物もノリも。
面白いので、怖いし、いやあな感じがするけど、続きを読むつもり。
THEME:マンガ | GENRE:アニメ・コミック | TAGS:

トーマの心臓

わからなかった。読んでいるうちは。
トーマの死は、愛がゆえというのが。自殺が肯定されるのが。
巻末の大原まり子氏のエッセイ「愛について」を読んで、合点がいった。

キリスト教をモチーフに使っているけど、教義と絡めて考えない方がいい。私はそれでわからなかった。
日本の少女たちの魂を解き放つため、ドイツの寄宿学校と少年たちを器として借りて描かれた作品と考えれば、それは、大変な佳作だ。

トーマの心臓 (小学館文庫)トーマの心臓 (小学館文庫)
(1995/08)
萩尾 望都

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THEME:漫画 | GENRE:アニメ・コミック | TAGS:

ポーの一族 (3) (小学館叢書)

最終話「エディス」。あっけなく、終わり、「アランもエドガーも消滅しちゃったの?え、よくわかんない。」Wikipediaでその辺を確認。(Wikipedia、ほんとにいつもありがとう!)結果、やっぱり終わっていた。
総合的に言うと、私には、わかりにくい話。提示順序が時系列になっていない。その代わりにどういう機能での提示になっているのかもわからない。

エドガーもアランも、人間よりはずっと長生きできたんでしょ?だからいいんじゃない?え、そういう話じゃない?じゃ、どういう話?
吸血鬼が勧善懲悪の図式で悪とされずに描かれたことが画期的なのかなあ?まんが賞とかとって、すごく売れたんだよねえ?どこが面白いのかなあ。
まあ読むのにそれなりにドキドキできるところがあるので、読む進むには苦はなかったけど。
耽美的っていうのでもないしな。

エディスの後、3篇の短編は、因果応報的な話。って言葉足らずだな。萩尾望都を読んだ経験は少ない方だけど、思うに…ほら、ポーの一族でもマザーグースを引用しているところに見られるような、「結局こうなっちゃうんですよ」的な?
この傾向が、イグアナの娘 につながっている。そういう傾向。

思うにこの時代って悲劇が多かったような。私自身、現実を写実すれば悲劇的終わり方となり、ハッピーエンドは虚構に過ぎないと思っていた。時代がそういうムードに包まれていたのか?
例えばさ、ベルばらだってオスカルもアンドレも死んじゃうのよ。(だよね?)マリー・アントワネットが断頭台の露と消えるのは史実だからしょうがないけどさ、架空の人物まで殺すこと、なくね?
「エースを狙え」だって、宗像コーチ、死んじゃったよね?ひろみとできちゃったとしても、よくね?

今は現実はどうあれ、ハッピーエンドがいいよ。笑うかどには福来るっていうでしょ。科学的にそれは実証されてるっていうし。欺瞞でもね。
萩尾望都も、イグアナの娘とか、最近(って20年近い昔だったりしますが…)、ハッピーエンド志向になってなってるよね。

とりとめなくて、すまんす。

ポーの一族 (3) (小学館叢書)ポーの一族 (3) (小学館叢書)
(1988/08)
萩尾 望都

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THEME:漫画 | GENRE:アニメ・コミック | TAGS:

ポーの一族 (2) (小学館叢書)

古典の名作を読む喜び---それを読んだすべての人々と時代も場所も越えて繋がることができること。
小鳥の巣。
だぁれが殺した
クックロビン
あ、それ

何十年も前に読んでいたパタリロの一節が蘇る。ここにクックロビン音頭の出自があったとは。

ペニーレインから画風が割と顕著に変わっている。
「1週間」は読んだ覚えがある。
その後の3篇は「ポーの一族」シリーズ以外のもの。こちらも読んだ覚えがあるものがあった。
ポーの一族 (2) (小学館叢書)
THEME:漫画 | GENRE:アニメ・コミック | TAGS:

ポーの一族 (1) (小学館叢書)

1972年に開始されたらしい。途中でメリーベルが消えちゃって、最後にアランが仲間に加わることになったところまで。

ポーの一族 (1) (小学館叢書)ポーの一族 (1) (小学館叢書)
(1988/06)
萩尾 望都

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私には高尚かも。よくわからない。でもただ今、(2)読んでる。
THEME:漫画 | GENRE:アニメ・コミック | TAGS:
プロフィール
自分的に人生で一番の読書ブーム到来。 忘れっぽいので、読んだ本のログをとることにしました。 題名だけじゃ、内容を覚えられなくて、読んだことすら忘れるほどの忘れんぼ。
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