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祈りの幕が下りる時 東野圭吾

世話好きで人のよい彦根(滋賀県)の女性、押谷道子が東京の小菅のアパートの一室で腐乱死体となって発見された。
また、この押谷の死と前後して新小岩駅が最寄りの荒川河川敷のホームレスの小屋で火災があり、1人の焼死体が発見された。
加賀の従兄弟である警視庁捜査一課の松宮は、小菅も荒川沿いであることから、2つの事件が連続殺人事件ではないかと考えた。
しかし、押谷が発見されたアパートの借り主、越川睦夫は行方不明で、この名も偽名であるようで、身元を特定する手掛かりもなかった。
やがて押谷が亡くなる前に中学時代の同級生に会っていたことがわかった。その同級生、角倉博美が演出を手掛ける芝居が明治座で公演中で、初日の前日に押谷が角倉に会いに来ていたという。何の偶然か、加賀は角倉と知り合いだった。

祈りの幕が下りる時祈りの幕が下りる時
(2013/09/13)
東野 圭吾

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読み終えてみると、『新参者 』から、『麒麟の翼』、本作と日本橋署の加賀恭一郎シリーズは、隠れた親子愛の物語ということになった。

明治座、浜町公園、総合スポーツセンター、甘酒横丁、人形町駅と(モデルとされる)久松署から見て南側エリアから、日本橋界隈の12の橋(というキーワード)という下町の舞台は今回が最後になるのだろう。加賀恭一郎が本庁の捜査一課に戻るということだから。

これとこれが、こうつながりますかーっていうのは、いつもながら見事。いろんな「?」が最後に明らかになり、すっきり。判明した事実、得られた証言、残された物証から推理をして事実を解き明かしていくという組立が丹念で展開も自然だからこそ、繋がりを示されて、素直に気持ちよく驚ける。

加賀はお母さんに捨てられたわけじゃなくて、すごく愛されていてよかったねと思ったが、失踪の原因が鬱病っていうのは、味気ない。
また、美人なのに36歳で仲居の経験がないとお断りされちゃうって、結構厳しい。日本人の平均年齢がどんどん上がっている今なら大丈夫そうだけど。

ジェフリー・ディーバの後だからか、湿度がずいぶん高い感じがした。
THEME:ミステリ | GENRE:小説・文学 | TAGS:

カッコウの卵は誰のもの (光文社文庫)

国際レベルのスラローム、GSのスキーヤーだった緋田宏昌は、妻の死をきっかけに娘の風美が夫婦の子どもではないことを知る。その秘密を抱えたまま、娘を育て、風美は将来を嘱望されるスキーヤーになる。

風美がスキーヤーとして本格的デビューを前に、所属クラブに脅迫状が届いた。脅迫状には、風美のすべての試合出場辞退を要求し、受け入れない場合、風美の身に何らかの危害が及ぶことになるとあった。予告どおり、事件が起きる。風美が乗るはずだったバスに細工がなされ、風美のファンだと声をかけてきた男性が意識不明の重体に。

カッコウの卵は誰のもの (光文社文庫)カッコウの卵は誰のもの (光文社文庫)
(2013/02/13)
東野 圭吾

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最初は、嫌われ者として登場していた柚木。野心とそれを叶えるための手段を行使できる力が、おそれと胡散くささとを感じさせる。柚木の上司の小谷も、やり手でうさんくさい。だから、脅迫状は、所属クラブの狂言かと思えた。これは、作者のトリックの1つでもあったのだろう。導いておいて、予想を裏切る。

話に無駄がない。それなりに語られる人物は、本筋に深く関わっている。こういうのあんまり興味ないんだけどなあと思いつつ読んでいても、後で読んだ時間は無駄じゃなかったと思えていい。
話が各登場人物に絡まり編まれているのだが、複雑さに弱い私でも、ちゃんと理解できた。また、その絡まり具合が驚きをもたらし面白さを感じる。

ただ、全容が明かされて、風美の母親に死ぬ理由はなかったように思えるし、細かいところが、よくわからないままというのが、消化不良気味というか、多少物足りなかったというか。
THEME:文学・小説 | GENRE:小説・文学 |

マスカレード・ホテル

客は往々にしてホテルで仮面をかぶっている。偽名で訳ありだったり、事実とは異なる理由を言ってホテル従業員に対応を求めたり。

都内屈指の一流ホテル、コルテシア東京に何人もの警官が潜入して張り込むことになった。過去すでに3件起きている連続殺人事件の4件目の現場として推定されたためだ。

フロントクラークの山岸尚美は、フロントクラークとして張り込む捜査員、新田浩介警部補の教育係を務めることになった。

マスカレード・ホテルマスカレード・ホテル
(2011/09/09)
東野 圭吾

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マスカレード・ホテルって隠微な響きがある。会員制秘密のラブホでの話?なんて思ったけど、天下の東野先生がそんな話を書くはずないわけで。

ホテルでは、次から次へと挙動不審な客が現れる。それぞれが予測されている殺人事件につながりがあるのか?と思わされる。ヤマがいくつもあり、退屈する暇がない。ひとつひとつがトリックなのだ。それぞれの種明かしに感心する。
また現実にありそうな、ワケあり話を読むのも面白い。

サービス業務に就く者が主人公(の1人)というのは、『日の名残り』以来。
人より気が回らない、人より思ったことを垂れ流しの私は、山岸の機転に驚くばかり。

新田警部補が、当初、男・警察官・帰国子女といった概念でまとめられるエゴをぷんぷんさせていたのに、変っていく。山岸に感化されるようにして、一流ホテルマンにふさわしい心構えとスキルを身に付けていった。
刑事としても、自分の手柄をあげたい一心だったのが、殺人事件を未然に防ぐことの重要性を理解し、チームプレイに徹しようとする態度となった。

犯人は意外や意外なあの人。この驚きも評価ポイント。
犯人の殺人の動機は、聞かされて、「そんなのカンベン~~~」だったけど。
THEME:ミステリ | GENRE:小説・文学 | TAGS:

赤い指 東野圭吾

住宅街の公園で見つかった少女の遺体。犯人の家族が取った行動は?敏腕と名高い刑事 加賀が捜査を進める。

赤い指 (講談社文庫)赤い指 (講談社文庫)
(2009/08/12)
東野 圭吾

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刑事コロンボ型。最初から犯人がわかっている。

鬼嫁が出てくる。人間として最低なのだが、彼女の親としての庇護本能は、すごくよくわかる。私も自分が守らなければならない対象と考えている犬のためなら、何でもやる。彼女のような行動を取ることになるかもしれないと思う。
しかし明らかに間違っている。いろいろ間違っていたから、あんな事態になっちゃったんだろうと思える内容。それは、本作の主題ではない。

加賀が、事件の真相を見極め、逮捕するのみならず、犯人の家族への自省を促すヒューマンドラマ。ここが、一番の見どころなんだろう。
けど、私はちょっとそういうのは鼻白む。なにしろ、属性:鬼嫁だから。
THEME:ミステリ | GENRE:小説・文学 | TAGS:

麒麟の翼 東野圭吾

国の重要文化財である日本橋の上の麒麟像の装飾注の台座にもたれて男が死んだ。胸には深くナイフが突き刺さっていた。
ほどなくして、男の財布や鞄を持って近くの緑道で潜んでいた青年が、警官の職務質問から逃れようとして、車道に飛び出し、トラックにはねられ、意識不明の重体に。
男を殺したのは、その青年か?犯行の動機は?

麒麟の翼 (特別書き下ろし)麒麟の翼 (特別書き下ろし)
(2011/03/03)
東野 圭吾

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映画公開時のテレビコマーシャルで、「日本橋の麒麟の像の前で死んだ被害者」を巡る話と知り、興味を持った。そんなタイミングで、図書館で予約したものだから、待ち順は軽く100番を超えていた。200を超えていたかもしれない。それでもベストセラーは、図書館も所蔵冊数が多いから、意外と早く回ってきた。半年待ちだったか。(しかし今待っているテルマエ・ロマエ(…奇しくもこちらも阿部寛で映画化)の100人待ちは、先が長そう。区に1冊しか所蔵がない)

序盤に、加賀の父親の法事の話が出てきて、ちょっと鬱陶しいと思った。しかし、これが伏線できくのだ。組み立てが巧みだ。
場面や視点は、結構変わっている。だけど、話には無理なくついていける。私がよく陥る話の中で迷子になることがない。この点でも構成力の高さを感じる。
さすが大ベストセラー作家は違うと感心した。

新参者を読み、その他の東野作品も読んでいる読者ならではのアドバンテージがある。
この人は、いい人。だから悪いことはしていないはず。この人も悪い人じゃない。だから犯人じゃない、というのがわかる。東野ミステリーの定石。
だから、一種の安心感の上に読むことができる。その上で、展開やトリックを楽しむというのも悪くない。

新参者と同様、水天宮が結構重要な役目を担っている。さらに浜町緑道、甘酒横丁と私に馴染みのある場所が次々に出てくる。
さらに足立区梅田や千住新橋、中目黒なども。
場面が想像しやすいし、入り込みやすかった。

日本橋(の各町)が舞台の加賀恭一郎のシリーズ、もっと読みたいなあ。(加賀恭一郎のシリーズは、最初の方は、日本橋が舞台ではない模様)
THEME:ミステリ | GENRE:小説・文学 | TAGS:

新参者 東野 圭吾著

ミステリーなのに人情物、ありえなぁーい、だけどもアリエルゥーッ!
っていう話。
日本橋署のニューカマー刑事が土地柄を尊重してか人情味あふれる捜査、聞き込みを通じ、遺族の心を癒し、犯人を暴く。犯行も土地柄の特色を取り入れてたもの。
東野圭吾にはずれなし。

新参者新参者
(2009/09/18)
東野 圭吾

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半年にも満たない期間だったが、舞台となっている人形町で仕事をした。甘酒横丁、人形町駅前、水天宮など、懐かしい場所が出てきて、興味を持って読めた。

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THEME:推理小説・ミステリー | GENRE:本・雑誌 | TAGS:
プロフィール
自分的に人生で一番の読書ブーム到来。 忘れっぽいので、読んだ本のログをとることにしました。 題名だけじゃ、内容を覚えられなくて、読んだことすら忘れるほどの忘れんぼ。
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