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おにいさまへ…  池田理代子

御園生奈々子は、高校受験の進学教室で社会科を担当していたT大生の辺見武彦を思慕し、最終日に「おにいさまになってください」と申し込み、文通の約束を取り付けた。実は、辺見武彦は、奈々子にとって、異母兄であり、本当に「おにいさま」だった。
奈々子はお嬢様学校の青蘭学園の高等部に入学する。
そこにはソロリティという女子生徒の社交グループがあり、会員になるには家柄や財産や教養、容姿、人柄、健康などを上級生のメンバーズに審査され、投票で選ばれることになっている。生徒の羨望の的であるが、150名の1年生からたった10名の選出という狭き門である。
奈々子は思いがけず、ソロリティメンバーズに選ばれた。候補になった時点から、他の生徒のいやがらせを受けることになった。

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「少女漫画の神髄がある」と、読んだとき思ったのだが、それが何だったのか1週間ほど経ったら忘れてしまった。
また少女漫画の要素が詰まっている。

人間として正しくありたい、人には親切にしたいと考えている奈々子。対して、手段を選ばず自分の望みを叶えようとする同級生、上級生。どちらも思春期の少女の心の有り様だ。

出だしの展開から、辺見武彦と奈々子の関係がどのようになっていくものかと期待されたが、奈々子の心は、青蘭学園高等部入学式の日に会った、通称サン・ジュストさまこと朝霞れいに持っていかれる。オスカル風のルックスで捕らえどころのない、生に無気力な上級生。
さらに、アンドレ似、病気で1年休学により、奈々子のクラスメートになった薫の君こと折原薫、マリー・アントワネット似の宮さまこと一の宮蕗子。この3人が学園の女子生徒たちの憧憬の的である。

この3人と、さらに辺見武彦を加えた関係が、実は本作の物語の流れの軸となっている。蕗子にひどい仕打ちを受けながら、蕗子を慕い続けるれい。奈々子がソロリティメンバーに選ばれた隠された理由。心身ともに人一倍、健康そうでありながら1年休学した薫の休学理由。こういったミステリーの真実が明かされ、物語は終わる。ハッピーエンディングに思われながら、最後の1ページでほろ苦い。

40年前に連載で読んだときとは、印象がずいぶん異なった。私の理解力もあるだろうが、断片的に時間をおいて読んでいくのと、一気に読むのとでは捉え方が異なってくるのだと思う。
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THEME:漫画 | GENRE:アニメ・コミック | TAGS:

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