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照柿(てりがき)高村薫

ダブル主人公:マークスの山にも登場の警察官の合田雄一郎と合田の幼なじみの野田達夫。2人ともダークでダークで、ひー。破滅の予感がぷんぷん。
冒頭、

人生の道半ばにして
正道を踏み外したわたくしは
目が覚めると暗い森の中にいた
ダンテ『神曲』地獄編一・一~三

そう、ふたりは暗い森の中に

特に合田は公務員(しかも本庁の警察官)のくせに、えーってことをする。

野田は、幼い頃のエピソードを見ると地が暴力的な男のようだけど、勤め先での勤務態度はいたってまとも。若干柄の悪い態度はあるが、中間管理職としての判断力があり、次々起こる問題にもまっとうな対処をしている。しかし、不眠症に襲われてしまう。そして職場でも外に出てもうだるように暑い。これは、正気を失って当然。
カミュの『異邦人』を思い起こさせられた。季節的にちょうどこれから、真夏に読むと体験型読書になる。
『マークスの山』のように文体は重く固い。そして暗い。しかしミステリー仕立てなので読むことができ、途中で引き込まれて一気に読んだ。

ざっくり言ってファムファタルの話。その女・佐野美保子の心理を読めるような記述はほとんどない。
妄執に取り憑かれた男2人の心理が語られる。女性作家だが男性から読んでも基本リアルティーある心理描写であるらしい。

照柿(上) (講談社文庫)照柿(上) (講談社文庫)
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高村 薫

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THEME:文学・小説 | GENRE:小説・文学 |

COMMENT

No title

「照柿」は昔読んだはずですが、何一つ覚えてません。(^_^;)
困ったもんです。
でもこれなら同じ話を読んでも、もう一度楽しめるかもしれません。
高村薫さんは、読んでて確かに「重く固い」って感じですよね。
これから夏だし、「破滅の予感」のする話、
再チャレンジしたくなりました。

Re: No title

v-297まいまいさん

> 「照柿」は昔読んだはずですが、何一つ覚えてません。(^_^;)
> 困ったもんです。
> でもこれなら同じ話を読んでも、もう一度楽しめるかもしれません。

私もそういうことがよくあります。
2度楽しめて案外いいものです。
思い出そうとすることで、老化防止につながりそうな気がするし。

> 高村薫さんは、読んでて確かに「重く固い」って感じですよね。
> これから夏だし、「破滅の予感」のする話、
> 再チャレンジしたくなりました。

真夏のうだるような暑さの中で読むと実感が沸きそうです。私は初夏でかる~く熱中症的症状が出た日にそれを口実にぐーたらしながら読みました。でもぐーたらは、どの登場人物にも該当しないかな。強いて言えば画商のアドニスぐらい?

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