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エデン 近藤史恵

ツール・ド・フランス。白石誓(しらいし ちかう、通称:チカ)は、フランスのプロチーム、パート・ピカルディに所属し、初めてツール・ド・フランスに出場する。チームのエース、フィンランド人のミッコ・コルホネンを山岳でアシストする役回りだ。

しかし、ツール開始を目前に、監督よりチームからのスポンサー撤退=解散の危機という話を聞かされる。
新たなスポンサーを得るために監督から出された指示は、驚くべきものだった。ゲームの流れによっては、エースのミッコでなくフランスが待望していた自国籍の新人ニコラ・ラフォンが勝利するようにアシストするということ。その指示はミッコ以外の選手たちに出され、チームにあった暖かな絆は失われ、ぎくしゃくした雰囲気の中、ツールを戦っていく。

エデンエデン
(2010/03)
近藤 史恵

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チーム競技であり、個人競技でもあるというロードレース。ライバル同士でも利害でタッグを組んだりと、奥深い。

チームが解散すれば、次に職にありつけるかどうかというところで、チカが悩む。監督の指示どおりにミッコを裏切るような形になっても、チームスポンサー獲得=自分の将来のためにニコラをサポートするか、監督の命令に背いてもミッコをサポートするか。これがこの物語のハイライトかと思ったが、それだけじゃない。
砂漠の悪魔の主人公 広太に似た心に闇を抱えた登場人物がいた。その闇を取り巻いてドーピング疑惑が起こり、さらには一人の若者が死ぬ。その死により、登場人物が深く後悔することも砂漠の悪魔に似ているといえば似ている。この深い闇は衝撃的。本作をさわやかスポーツ青年の苦悩の物語に濃い陰影をつけている。

それでも希望を感じさせるエンディングで読後感は、それなりにさわやか。面白かった。

近藤氏の自転車小説はキアズマに続いて2作目。近藤氏に外れはないな。
次はサクリファイスを読もう。
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自分的に人生で一番の読書ブーム到来。 忘れっぽいので、読んだ本のログをとることにしました。 題名だけじゃ、内容を覚えられなくて、読んだことすら忘れるほどの忘れんぼ。
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