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サヴァイヴ 近藤史恵

サクリファイス』や『エデン』の登場人物たちが短編の主人公として登場。

老ビプネンの腹の中
白石誓はパリ滞在時にスペインでチームメイトだったフェルナンデスの遺体の身元確認をした。

スピードの果て
サクリファイス』の後、伊庭和美はチーム・オッジのエースとなり、日本代表にも選出されるようになっていた。一般道でロードバイクで走っていた際、オートバイに絡まれた。そのバイカーが目の前で交通事故を起こし、依頼、スピードを出すことに恐怖を感じるようになってしまった。

プロトンの中の孤独
赤城直輝が、アマチュアロードレースチームに所属していたスペインから戻り、日本プロチーム チーム・オッジに入って間もない頃。若き石尾豪に会い、アシスタントをすることになるまでのエピソード。

レミング
石尾がチーム・オッジのエースとなってからレースでトラブルが連続して起きた。赤城が語る。

ゴールよりももっと遠く
サクリファイス』の石尾による故意の事故の後、ロードレース選手を引退した赤城は、乞われてチーム・オッジの監督補佐になった。そんな立場になって、引退の一年前を回想する。

トゥラーダ
エデン』で白石がツール・ド・フランスに出場した後。パート・ピカルディのエースだったミッコ・コルホネンとともにリスボンのチームに移った。

サヴァイヴ (新潮文庫)サヴァイヴ (新潮文庫)
(2014/05/28)
近藤 史恵

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生き残りが過酷、かつ実際に死と隣り合わせの熾烈なプロスポーツの世界で、クリーンなままでサヴァイヴ、というのがテーマか。

「プロトンの中の孤独」、「レミング」、「ゴールよりももっと遠く」
サクリファイス』で舞台を去った石尾がアシストだった赤城により語られる。石尾の強い思い。ほとんど語られることもなかったのに鮮やかなメッセージが浮かび上がる。クリーンに勝って高みを目指す。望みうる最高の高みを。
それがロードレース選手という集団の意思であり、自分が一チームのエースとしての活躍というものも凌駕するということを石尾は『サクリファイス』で示した。『サクリファイス』に集約する。

「老ビプネンの腹の中」、「スピードの果て」、「トゥラーダ」
結果的に少し早計だった石尾の『サクリファイス』を受け取った白石誓と伊庭和美が、石尾の遺産をどう引き継いで活躍していくかの話、ともとれる。

時系列順では、
「プロトンの中の孤独」→「レミング」→「ゴールよりももっと遠く」→『サクリファイス』→(「プロトンの中の孤独」)→「スピードの果て」→「老ビプネンの腹の中」→『エデン』→トゥラーダ

新作が読みたい。できれば、長編で。
短編は現在発売中の小説新潮 2014年 09月号に「決別」が掲載されている。白石誓がポルトガルのプロチーム サボネト・カクトでの近況報告と言えるような内容。どうやら、新たな局面を迎えるようだ。
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THEME:ミステリ | GENRE:小説・文学 | TAGS:

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