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さいごの毛布 近藤史恵

家族と折り合いが悪く家を出て一人暮らしをしている智美。20代で大卒だが面接で落とされ続けバイトで生活費を稼いでいた。人の目を見て話せず、声が小さく、うまく人と馴染めない。
そんなとき、昔からの数少ない友人であるマキに「老犬ホーム ブランケット」での仕事を紹介され、働き始めた。

智美は今まで犬を飼ったことがなく「ブランケット」での仕事が勤まるか自信がなかったのだが、「ブランケット」の門の前で置き去りにされていたパピヨンのララを自分で飼わせてもらうことにした。しかし、ララはなかなか智美に馴れず、歯をむき出して威嚇し、智美を何度も咬んだ。

不安だらけの生活のある日、同僚の碧に問題が起き、さらにはオーナーの藤本麻耶子が何者かに命を狙われているという。
さいごの毛布 (単行本)さいごの毛布 (単行本)
(2014/03/26)
近藤 史恵

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面接時に「犬は好き?」と麻耶子に問われ、「好き……だと思います……」と答えた智美に対し、
「ま、その方がいいわ。この仕事、すごく犬が好きだときついから」
と引き取った麻耶子。

それはすごくわかる。この本は老犬ホームの話と知り、図書館で借りたものの読まずに返してしまおうと思ったぐらいだから。
そもそも犬が飼い主の元を離れ、老犬ホームで暮らさなきゃならないというのも切ないし、老犬だから、人間にとってはそう長くない日々を送って亡くなっていくのだろうし。さらに「南方署強行犯係」シリーズのようにテーマを深耕すれば、経営難や、それに波及してのずさんな飼育、犬同士や犬対人間の事件なんていう問題が出てきそうだ。それに「薔薇を拒む」のような犬が犠牲になるミステリー仕立てだったら、絶対に読みたくないと思ったのだ。
タイトルからして「さいごの毛布」なんて、やばい臭いがぷんぷんするじゃないか。
読んでしまったのは、寝る前に読む娯楽用活字媒体が、読み始める時点でなくなってしまったから仕方なしだった。

少しネタバレになるが、犬は確かに死ぬが特に事件性はない。それで泣かずにはいられないのだが、気持ちにしこりが残るようなことはなかった。
ハッピーエンドの類いだったので、よかった。

元々雑誌(野生時代)に連載されていたもので、話がある程度の長さで盛り上がり決着しながら進む。小さなエピソードに泣かされながら読み進んだ。
特にビーグルの小麦と石焼き芋屋のエピソード。ビーグルだから鼻がよくて食いしん坊なんだって思わせといて…。やるよね、近藤さん。

麻耶子、碧、そして智美の犬についての見解に、いちいち、そうなんだよねと思う。犬と人のあり方については見方が違うので相反する意見もあるのだが、それぞれが一理ある。
麻耶子が「犬は昨日を生きている。昨日が楽しく、今日も同じであることを望んでいる」といったことを言っていたのは、至極名言だと思った。
また、麻耶子が息子より犬を選び、その理由が息子はほかに面倒を見てくれる人がいるが、犬には自分しかいないと考えたというのもすごくよくわかったが、その考え方は、人間界では少数派なのかもしれないと思った。
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THEME:犬に関する本 | GENRE:本・雑誌 | TAGS:

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