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満潮に乗って アガサ・クリスティー

富豪のゴードン・クロードが渡米中に結婚し、イギリスに帰ってまもなく空襲で亡くなった。結婚によって無効になった遺言書を書き換えることもなく。結婚によりゴードン・クロードの遺産は、ともに空襲に遭いながらも奇跡的に助かった未亡人のものになることになった。一族は、故人の常からの言葉もあり、彼の財産に頼って生活していたため、各人が生活に窮していた。
そこに未亡人ロザリーンがクロードより前に最初に結婚した相手であるロバート・アンダーヘイはロザリーンと死に別れではなく、まだ生きていると示唆する者が現れる。アンダーヘイが生きていれば、ゴードン・クロードとロザリーンとの結婚は無効になる。一族にとって非常に都合がよかった。

満潮に乗って (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)満潮に乗って (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
(2004/06/14)
アガサ・クリスティー

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プロローグでのポアロの登場。

 ここでポーター少佐はまた息を入れた。彼の目は、エナメル靴から、縞のズボン、黒いコート、とたどっていき、卵形の頭と、仰々しいひげに巡りついた。


脳が文字の入力を映像に変換しまざまざと描き出さずにはいられない。
そして、場面変わって、ポアロの事務所を訪ねてきたケイシー・クロード。霊の導きでポアロの元へ来たという。ポアロは依頼を断るが、読者はいずれ関わり合いになることがわかっている。この後、第二篇の225ページまで登場がなくても、退屈することなく読むことができる。

実際、空襲の日にロンドンの会員制クラブでポーター少佐が話していたロザリーンの前夫が生きているという話はどうなるのか、その場にいた一族の一人であるジャーミイ・クロードはその話を聞きながら、誰にも話さず何の行動も起こさないのも気になる。
また一族の視点で語られるため、一族に同情して読んでしまう。各世帯が経済的に破綻してどうなってしまうのかと。

シェークスピアのジュリアス・シーザーからの引用によるタイトル、テニスンの物語詩の主人公の名前をかたる登場人物と格調高き文学の薫り。
最後に明かされる数々のトリックと意外すぎる真相の数々。
傑作!

絶対読んでいないはずだと思ったが、あらすじに記憶が。たぶん「名探偵ポアロ」で見たのだろう。しかし、トリックや結末はまったく記憶がないので、非常に楽しめた。

キャムデン・ヒルは、カムデン・ヒルってロンドンの人たちは言うよね。キャムデンって、イギリスだとどっちの方の訛り?西の方だっけ?と初っぱなから思ってしまい、翻訳には重箱の隅をつつくような態度で読んでしまった。
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