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三本の緑の小壜 D・M・ディヴァイン

ジャニス・アレンが殺された。成績の良い13歳の美少女だった。遺体はゴルフ場で全裸で発見された。ジャニスが殺された夜、ゴルフ場で目撃された医師のテリー・ケンダルが容疑者となったが釈放された。しかし、テリー・ケンダルがジャニスの遺体発見現場付近の崖から落下してその下の海岸で遺体が発見された。表向きは不注意で落ちた事故として処理されたが、町の人々は、テリーが自責の念から自殺をしたものと考えた。
テリーの弟のマーク・ケンダルは、テリーがマークに向けて出さなかった手紙や匿名の手紙を読み、マークが殺されたものと考え、町に移り住んで、独力で調べ始めた。

三本の緑の小壜 (創元推理文庫)三本の緑の小壜 (創元推理文庫)
(2011/10/28)
D・M・ディヴァイン

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テリーとつきあい、結婚を申し込まれた元カノのマンディ・アーミテイジ、テリーの弟、マーク・ケンダル、マンディの異母妹のシーリア・アーミテイジの3人により主に語られる。それぞれの人物に共感しながら読めた。特にシーリアは、それまで知恵遅れで凶暴という扱いだったのが、いや全然普通。むしろ私が13歳の時よりいろんなものが見えている。(私が人より全然見えていないものが多かったんだろうけど)その語りが面白かった。

都合4人が死んだ。その前兆やら、何やらで、スリリングだが、ずーーっと引きずっているわけじゃないし、グロい表現もない。バランスとしていい感じ。
犯人以外に容疑者として考えられる人物にも、動機になり得るような背景があったりするのも飽きないところ。

読みやすい。翻訳物に感じる読みにくさがほとんどない。あとポアロのシリーズなどにある古い翻訳で、訳が英語に引っ張られておかしいというのもない。うん、新しいっていい。70年代の初めに書かれたもので、人物像は現代イギリス人とはちがっているとは思うが、特に古めかしい感じもしない。(私が13歳だった時代とほぼ一致していることもあるだろう。平成生まれの人たちが読んだら、古い感じがするのかもしれない)

アーミテイジ家がベスという犬を飼っていて、下宿していたテリーが逢い引きのお供(口実)に連れて行っていた。兄に代わりアーミテイジ家に下宿した弟のマークも、夜ベスを散歩に連れて行ったりしている。ノーリードで。その辺が、愛犬大国イギリスだなーと感じた。ベスはマークがテリーを殺した犯人に当たりを付ける鍵の一つにもなっている。

最後まで面白かったが、殺人の動機としてとってつけた感じがした。犯人の人物像がもっと描き込まれていたら、読後の感動が大きかったはず。
あと、犯人はテリーを口封じで殺したのに、テリーを殺す際に目撃される危険性を犯人が知りながら顧みなかったというのも、お粗末かなあ。
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THEME:ミステリ | GENRE:小説・文学 |

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