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マル暴甘糟 今野敏

甘糟達夫は、35歳の巡査部長。北綾瀬署の刑事組織犯罪対策課の組織犯罪対策係に付属。暴力団関連の問題にあたる、いわゆるマル暴刑事だ。(ほぼ、本署の冒頭を引用)

当番の夜、管内で傷害事件(間もなく被害者が死亡し、殺人事件に)が発生し、被害者が暴力団員風の風体であったことから、強行犯係とともに、初動捜査のため現場に行った。案の定、被害者は、北綾瀬所管内に事務所を構える多嘉原連合の構成員だった。

殺害の手口や防犯カメラに写っていた不審車から、犯人は複数で暴力団の構成員ではなく、暴走族や半グレと言われる被害者が構成員になる前の不良時代の知り合いの可能性が高いとされた。
暴力団同士の抗争ではないと判断されたため、強行犯係を中心とした捜査本部が立てられた。しかし、被害者は暴力団の構成員であることから、甘糟は先輩のマル暴刑事、郡原とともに捜査本部にかり出された。警視庁本部から来た年齢も階級もかなり上の刑事、梶と組んで捜査にあたることになった。



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タイトルは強面の警官をねらっているように思った。甘粕事件の甘粕大尉を思い出すから。
でも、こちらの甘糟は、むしろ、「へたれ」、「びびり」、「弱腰」、「事なかれ主義」といった描写が似合うへっぽこ風刑事。発想も体格も非体育会系。ましてやマル暴刑事向きではない。
それを考えると、「甘糟」は、「甘粕大尉」からのギャップ受け狙いとも、単に「甘」と、「カス」の響きからとも。

そんな甘糟が、暴力団や、暴力団以上に恐れる郡原などとのやりとりに肝を冷やしたり、うんざりしたり、ときに半ギレしたり。刑事っぽくない。

言葉遣いや発言も刑事っぽくない。顔見知りの暴力団の構成員相手に
「あのさ、近々抗争なんて話、ないよね?」
「なめないでよね」
と、物理的にも心理的な面でも「力」を感じさせない。

安定志向の公務員。だけど、マル暴刑事。

シリアスな刑事事件が、へたれ風刑事を中心にコミカルな調子で展開というのが、本作の魅力。

暴力団事務所で
「お茶はいらないって、いつも言ってるだろう。」と言っている台詞から、これは、阿岐本組シリーズ(『とせい』、『任侠学園』、『任侠病院』)に出てきていた警察官じゃないかと。ぐぐって確認。阿岐本組シリーズのスピンオフだった。阿岐本組シリーズには、笑いあり、涙ありという記憶があるが、こちらは涙もろい私でも涙なし。

足立区って地元だけど、地名を言われてもさっばりわからなかった。警察署の管轄も違うしね(北綾瀬署は「綾瀬署」を想定していると思われる)。むしろ途中出てきた都心方面の方が、景色が頭に浮かぶ。わかったのは加平インターと区役所ぐらいか。



今野敏警察小説は登場人物のリサイクル率が高いので、タグで入れておく。今回もまた捜査一課長は田端として名前は出てくるが実際の登場はない。
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THEME:今野敏 | GENRE:本・雑誌 | TAGS:

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