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後妻業 黒川博行著

後妻を生業とする女。小夜子は内縁の夫、中瀬耕造が死ぬのを待っていた。それ以上、死ぬように仕向けていた。

耕造が亡くなり、公正証書による耕造が小夜子に財産の大半を小夜子に残すという遺言を突きつけられ、耕造の娘二人は驚く。
次女の朋美は、高校時代の同級生である守山に相談した。守山は手口から、小夜子が後妻業(資産家の後妻となり、遺産をだまし取るプロ)と判断。地裁への提訴を前提に相続の違法性を問うという方針を立て、小夜子を耕造に紹介した結婚相談所の実態と小夜子の履歴の調査について、中瀬姉妹から合意を得て、興信所に依頼した。
依頼を受けた南栄総合興信所の所長の深町は、調査員の本多に小夜子の周辺調査にあたらせた。本多は結婚相談所と小夜子の過去に高い違法性を見いだし、警察官時代の同僚に警察のデータを調べてもらったり、依頼外の調査を行う。

Amazonの「後妻業」のページへ


後妻業って、もうちょっとふんわりした業務内容と期待した。財産目当てでも死ぬまでは、楽しい思い出を作ってあげる…みたいな。しかし、予想とは全く違っていた。
完全な殺人事件。しかし、スマートさはまるでない。小夜子は強欲で強引、罪悪感も危機意識もないというモンスター。共犯の結婚相談所所長の柏木は、まるでやくざ。そして興信所調査員の本多も相当怪しい。殺伐とした話である。

一方、耕造自身の意思が文字にはなっていないが、小夜子が描写する耕造は、91歳という高齢にもかかわらず生命力が強い。小夜子の殺意からのさまざまな行動を何度も切り抜け、生き延びる。そこが、ほほえましい。
耕造の娘二人も反目がないこともないが、常識的で、どちらかというと好感。
弁護士の守山は同級生とは言え、「中瀬は女の子だから」打ち合わせでの喫茶店代も自分で支払うという昭和の紳士ぶり。

結末は、誰も善人/悪人の区別なく、誰の幸せも暗示していない。ウィンウィンならぬ、ルーズルーズ。
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