カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最近の記事+コメント
カテゴリー

openclose

消えた少年 アンナ・ヤンソン

スウェーデン、ゴットランド島。観光客で賑わう7月の夏至祭りに近い日。
アンドレアスは、第一次世界大戦中、ゴットランド島沖で座礁したドイツ戦艦、アルバトロス号に夢中という少年。
ホームパーティーで母親と妹とともに出かけた先からいなくなり、姿を消してしまった。
夏の間だけゴットランド島で勤務する警察官のマリア・ヴェーンは、上司や同僚とともに事件を捜査する。


Amazonの消えた少年のページ

子育て世代の女たちが中心に描かれている。マリア、アンドレアスの母親であるシャルロッタ、シャルロッタのいとこであるスサンヌ、友達のエルヴィーラ。恋愛、夫婦関係、子どもとの関係、子どもの心配、女同士の関係が綿密に描かれている。
四人の女たちのうち、二人は離婚していて、一人は離婚を考え、もう一人は夫の浮気を疑う。誰一人として幸せな結婚生活を送っていないとはずいぶんシニカルだと思えるが、これは平均的なところなのかもしれない。だからなのかリアルだ。
そのパートナーや元パートナー、あるいは恋愛に絡みそうな男たちは、ほとんどが情けないか暴力的である。

登場人物の心理描写にページが割かれ、その合間に新たな事件が起きていくが、アンドレアスの捜査は一向に進んでいないように思われるというのが斬新。それでも、最後の最後に事件の真相が明かされる。

これはシリーズの第8作。7作目までは、翻訳がない模様。そんなに商業的に難しいのだろうか。これは普通に面白かったのだけど。

これはスウェーデン語から直接日本語に訳したようだ。
英語で言うところの”tiptoe around”がそのまま日本語に訳されているのではないかというところが気になった。「つま先立ちで歩く」というような訳で、それはそれで文学的かもしれないが、英語の”tiptoe around”は注意深くふるまうという慣用句。
http://www.macmillandictionary.com/dictionary/british/tiptoe-around

訳注が結構入っていて説明してくれるのはいい。小さい文字を読むには少し大変だが。(最近読んだ翻訳もののミステリーはなぜか訳注が入っていない。訳注なしでもわかるようにアレンジして訳すというのがトレンドなのだろうか)

関連記事

THEME:ミステリ | GENRE:小説・文学 | TAGS:

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

TRACKBACK

当記事を引用の場合は、ぜひトラックバックをお願いします。それ以外の場合は、ご遠慮願います。


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール
自分的に人生で一番の読書ブーム到来。 忘れっぽいので、読んだ本のログをとることにしました。 題名だけじゃ、内容を覚えられなくて、読んだことすら忘れるほどの忘れんぼ。
カウンター
読みかけ
読み散らかしています。
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

*上(別窓)のメールフォームが表示・動作しない場合はこちら

Twitter
Blogram
義援金募集
FC2「東北地方太平洋沖地震」義援金募集につきまして