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関口知宏のヨーロッパ鉄道大紀行: オランダ、ベルギー、オーストリア、チェコの40日間 関口知宏

ヨーロッパのオランダ、ベルギー、ルクセンブルク、オーストリア、チェコ、5か国を鉄道で巡り、各国人々との触れあいが、文、写真、イラストで描かれる。


Amazonの『関口知宏のヨーロッパ鉄道大紀行』のページ

NHKの鉄道の旅シリーズの一部をおさらい。
5か国と言っていいと思う。1日だけだけどルクセンブルクが入っているから。EU加盟国で人口や面積で比較的小規模だけど、経済的には安定している国ということになるんじゃないかなあ。チェコだけ、旧東欧諸国で若干仲間はずれ感があるけど。
関口氏はそんな各国独特の特色を見つけてまとめている。

先日放送していた総集編(トリンデルさんとヨーロッパのシリーズを振り返るという)で語っていたことを展開した内容。シリーズ本編のテレビ放送では十分に伝わってこなかった関口氏の意見がはっきりと語られている。
世界中で、日本でも高まりつつある内向き指向の現状にあって、
「違う国々、それもこれまで戦いや争いを売り返してきた歴史を持つ同士が一つにまとまる」という挑戦
を日本も進めていかなければならないと考えている。そこでオファーを受けたという流れらしい。

先日やっていた総集編で、私の旅は終わった、と断言していた。
えー、だってまだヨーロッパでも行っていない国があるじゃん。もっと続けてよ、と思ったんだよね。
それに関して、この本の「はじめに」に「ある国を最後にヨーロッパ鉄道の旅を終えようと決めています」とある。

実はこの今の時代の可能性と限界を生んだのが、僕がこれから目指すある国と、その国民性だからです。

と、続く。
シリーズの最後はイギリスだった。でも、放送を見て関口氏がイギリスについて「今の時代の可能性と限界を生んだ」と考えていたというのはわからなかった。
状況的にEU脱退が決まった後だから、「この今の時代の限界を生んだ」と考えるのはわかる。しかし「この今の時代の可能性を生んだ」については何をしてそう言っているのかわからない。これは2006年に刊行されている『関口知宏が行くイギリス鉄道の旅』を読むしかない。
また、今回のイギリスの旅をまとめた本も出るんだろうな(出て欲しい)。ぜひ、読んでそこのところを確かめたい。

あと、今回の旅の『関口知宏のヨーロッパ鉄道大紀行: イタリアをめぐる旅~ローマ、ミラノ、ナポリをゆく』も、ぜひ読みたい。

各国の基本情報は観光ガイドブックレベルの詳しさ。この基本情報を頭に入れて読み進めると内容や関口氏の視点を理解しやすくなる。

小口部分に、各ページの内容に対応する英語の国名と国旗が印刷されている。この国旗が閉じた状態での見出しになる(辞書にあるような)。ちゃんと国旗の模様っぽくなっていて、これが何ともいとおしい。

national flags

****

「鉄道大紀行」というのは、内容を知らずに本を手にした鉄ちゃんがいたとすると、やられた!ということになりそう。NHKの番組の「関口知宏のヨーロッパ鉄道の旅」というタイトルにしてもそうだけど。鉄道は完全に手段であって、その内容はほとんど語られていない。

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