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目くらましの道 ヘニング・マンケル

夏の休暇が間近い6月21日下旬にイースタ警察署の警部、クルト・ヴァランダーは、農夫からの通報を受けて菜の花畑に居座っているという不審な女を見に行った。ヴァランダーが見たところ女はまだ少女であった。その少女は、ヴァランダーの目の前で焼身自殺をした。
翌22日に元法務大臣が殺されているのが発覚し、その死体から頭皮が剥ぎ取られていた。
犯人は、自分を伝説の人物、ジェロニモともフーヴァーとも同一視し、殺人を自分が行うべき復讐と考え次の犯行にかかろうとしていた。

 
Amazonの『目くらましの道 上』のページ

1994年6月21日から7月8日までの物語。夏至祭を挟んだ、スウェーデンの最も素晴らしい季節に猟奇的でさえある殺人事件。それも連続殺人。
ヴァランダーの心理描写にこの季節感がさりげなく織り込まれる。
ちょうど今の季節。入っていけます。

ヴァランダーがアパートの地下のランドリー室を予約して、洗濯をする
夏至の前日の夜通しのパーティー
菓子パンをふるまう所長代理
事件に追われる
こういった事件捜査以外のスウェーデンを知れるところも大きな魅力。

ヴァランダーは、『『笑う男』の事件解決以来、(『リガの犬たち』で知り合った)バイバ・リエバと遠恋を続けてきたらしい。それで、今回、7月にこちらで落ち合って、ヴァランダーが鬱症状で休職中に何度か過ごしていたデンマークのスカーゲン(『笑う男』)で休暇を過ごすという設定。
連続殺人事件となって、ヴァランダーは朝から晩までまるで時間がなくなり、バイバの留守電のメッセージにも、留守中に署にかかってコールバックするようにという伝言も無視。というか、事件の解決の目処も立たないまま、伝える言葉を見つけられず、電話をかけることができない。
人として男として、ダメダメだよねえ。

肝心の内容は、英国推理作家協会の文学賞、ゴールド・ダガー賞受賞というだけあり、よどみなく読める。上下巻2冊になったけど、長さは感じなかった。
ネタバレになるけど、本編のテーマは少女買春組織。冒頭、誕生から8ヶ月で洗礼を受けたドロレス・マリア・サンタナには幸せになって欲しいと思わされるのに、その後の展開は、残酷すぎる。
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THEME:海外小説・翻訳本 | GENRE:小説・文学 |

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