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五番目の女 ヘニング・マンケル

鳥を愛する隠居した男、ホルゲ・エリクソンが殺された。次に蘭の愛好家、ユスタ・ルーンフェルトが誘拐される。
イースタ署の警部、クルト・ヴァランダーらが捜査にあたる。

 
Amazonの『五番目の女 上』のページ

まず、書いておかないと忘れるので、本作の核と思えるものについて。
女性への虐待と自警団。
スウェーデンでは、実際この頃(90年代)に自警団が社会問題になっていたという。この場合の自警団とは日本人が想像するものとは異なり、警戒にあたるだけではなく、自ら処刑(私刑)を実施してしまうというもの。
この二つが掛けられて本作の骨子を形成している。

鳥を愛し、鳥の詩のみを書く男と、蘭を愛好し、アフリカまで旅行するという男。殺人などの対象となりそうもない人物が…というのが、引き込まれていった要素の一つでもあるかな。
また、読みだせば程なくわかることなのでばらしてしまうと、犯人は女性。
これは、もう一つの引き込まれた要素。自分が女だから、親しみやすい気がする。
ただし、この犯人の考えることはほとんど理解できなかったけど。

女性といえば、シリーズが進むにつれ、女性の活躍率が高まりつつあるかな。これはシリーズ第6作。
フーグルンドは、今や片腕。
前作の途中だったか、イースタ警察署の署長の女性になったし。リーサ・ホルゲソン。
娘のリンダもちょくちょく登場。
その中でも、地道にいいなあと思うのは、受付のエッバ。
父親と行ったローマ旅行で必死に日焼けしてきたヴァランダーに対し、
「九月でもイタリアならそんなに日に焼けることができるのね?」
なんて、ヴァランダーが一番言ってほしいことを言ってあげる。すごいよ。

その父親。ヴァランダーとは長いことわだかまりがあって、ローマ旅行で打ち解けあえたと思ったのに…ね。

ヴァランダーは、バイバ・リエパを呼び寄せて、一軒家に住んで、黒ラブを飼うなんて夢を描いている。
娘のリンダに、他人と住むには不向きと言われても、そう願い続けている。
さて、どうなるんだろう。

最後に、
本作が良かったと思う点は、チームワーク機能が高まっているところ。ヴァランダーがイースタ署の刑事の特徴や役割から、適切な仕事を振る。ストックホルム等の警察署からの応援の刑事、近隣の警察署の刑事と協力して、効率よく捜査を進める。
それで、それぞれの刑事の仕事や気付きから、難解な事件が解決につながるというのは、ヴァランダーがひとりで事件を解決するというより、現実味がある。

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THEME:海外小説・翻訳本 | GENRE:小説・文学 |

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